中国のインターネット上で、日本を訪れた中国人女子大学生が、利用した民泊に大量のゴミを残したことが、大きく注目されている。女子大生らのマナーの低さを非難する声が相次いだ。
大阪で民泊を営む中国人オーナーが10日、SNS・微博の自身のアカウント「用心做民宿的青蛙」で書き込みや写真を投稿した。
これによると、19歳の女子大生三人が6月、民泊サービス大手のAirbnb(エアビーアンドビー)を通じて予約し、9月5日~10日まで宿泊していた。三人がチェックインした際、オーナーはゴミの分別や宿泊時の注意点を詳しく説明した。
しかし、三人がチェックアウトした部屋は想像を絶する様子だった。オーナーが投稿した写真では、部屋の随所に、ジュース缶やカップ麺の容器などのゴミが大量に散乱し、使用済のトイレットペーパーも部屋の床に落ちており、さらに使用済みの女性生理用ナプキンが洗濯機の上に放置されたままの様子が分かる。オーナーによると、部屋に入った瞬間、悪臭が漂っていた。
また、女子大生らが利用客伝言ノートに、挑発的な言葉や大便の形の絵文字を書き残した。
オーナーは、微信で宿泊した三人の女子大生に連絡を試みたが、相手が着信を拒否したため、連絡ができなかった。その後、Airbinbに仲介を依頼し、一人と連絡を取った。
利用客の「悪意」とも言える行動について、オーナーは中国人向け日本情報を発信する「東京新青年」の取材に対して、自身が過去SNSで中国社会の現状に批判的な記事を転載したことが原因ではないかと述べた。
オーナーは微博での書き込みで、女子大生らが「小粉紅(ピンクちゃん)」だとの認識を示している。小粉紅とは、中国の共産主義思想に染まった若者のことであり、民族主義者を指す場合もある。
オーナーは現在、Airbnbを介して女子大生らに対して、6666円の清掃費用を請求している。
政府系メディア「環球網」「中国新聞網」など中国メディアは、この出来事を相次いで取り上げた。中国のインターネット上でも批判が殺到した。ネット掲示板「虎扑」では、「(三人の)国籍を取り上げてもいいだろう」との声も見られた。
北京青年報12日の報道によると、当事者の一人が中国人オーナーに対して謝罪し、損害賠償に応じる姿勢を示したという。
(翻訳編集・張哲)
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