台湾台北市の中正紀念堂の自由広場で11月24日、台湾やアジア地域から集まった法輪功学習者約5400人が英語版『転法輪』書籍を人文字で表現した。
『転法輪』は法輪功学習者を指導する主な著作であり、世界40数カ国語に翻訳されている。主催側によると、英訳版は最も広く伝えられているため、今回の人文字のテーマになった。日本、韓国、香港など海外から来た600人近くの学習者も一文字づくりに参加した。
建築デザイナーの呉清祥さんは2000年から、19回にわたり台湾で人文字の設計を担当している。大紀元の取材に答えた呉さんは、自身も法輪功を学ぶ。着想から設計完成まで何カ月もかけて、天候の影響も考慮してきたという。呉さんは「人文字の表現を通して、法輪功の良さを世界の人々に伝えたい」と語った。
大紀元のインタビューに応じた、台湾旅行中で重慶から来た男性の陳さんは「中国は経済発展が進んでおり、高層ビルが相次いで建てられているが、人々は冷たい。それに比べ、台湾の人々は優しくて温かい。今日たまたま自由広場を通ったが、人文字作りの場面を見て、その壮大さに圧倒された」と話した。陳さんの親戚にも法輪功学習者がいるという。
陳さんは「(親戚は)身体が健康になって長生きしている。多くの中国人は、法輪功に対する中国政府の宣伝を信じていない」と陳さんは言う。また、法輪功の信条である真・善・忍について「社会の安定にとって重要な精神だ。政府は弾圧すべきではない」と強調した。
人文字作りの現場を見守っている台湾警察を見て、陳さんは「中国本土でこれほど大きなイベントが行われたら、警察は総動員して、参加者全員を追い払うだろう。鮮明な対比だ」と感慨深げに話した。
初めて台湾の法輪功学習者の大型イベントを見た海外在住の中国人・頼さんは、スマートフォンで人文字作りの風景を撮り続けた。頼さんは「とても貴重な場面だ。どんな信仰も尊重されるべきだ。自律し平和で理性的な法輪功学習者は社会の害ではない。共産党の宣伝と全く違う。共産党の迫害は理不尽だ」と感想を述べた。
林さんは、信仰の自由もなく、民主主義的な選挙もない本土との違いに、衝撃を受けたという。「台湾は民主自由の社会だ。共産党の一党支配下では、人数の多い団体の存在が許されない。人々の自由な空間は共産党により縮小された」と林さんは話した。
伝統気功法の法輪功は1999年から中国本土で共産党政権により弾圧が始まった。台湾では学習者が世界でも多い地域で、台湾法輪大法学会によると学習者は2018年で数十万人いる。
(翻訳編集・柳雅彦)
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