[ワシントン 26日 ロイター] – 米連邦地裁は26日、ロシア当局者らと共謀して「全米ライフル協会(NRA)」に潜入、トランプ大統領を含む共和党員らに影響力を行使したとして、ロシア工作員のマリア・ブティナ被告(30)に求刑通り禁錮1年6月の判決を言い渡した。
判事は刑期終了後、被告をロシアに強制送還することにも同意した。判決公判で被告は後悔の念を述べ、判事に寛大な措置を求めた。
被告は2015年から逮捕時まで、ロシア当局者らと共謀してNRAや共和党所属の政治家に接触、ロシア寄りの政策形成を目指し非公式のパイプをつくったと認めた。
弁護側は、被告がロシアの代理で行う活動について司法省に通知を怠っただけと主張。検察は「被告はロシア政府の工作員として米国で活動した」と反論していた。
ロシア外務省は声明で、判決は政治的な動機に基づくものとし、「被告がロシア国民という理由だけで判決を言い渡された」と指摘した。
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