香港と中国、条例改正巡る混乱解決できると確信=トランプ氏

2019/06/13 更新: 2019/06/13

[ワシントン 12日 ロイター] – 香港で中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案への大規模抗議運動が起き混乱が生じている問題について、トランプ米大統領は12日、中国と香港はこの問題を「うまく解決することができる」とコメントした。

トランプ氏はホワイトハウスで記者団に「100万もの人が集まり、これまでのデモでも特に大きかった」とコメント。「デモを行う理由は理解できる。中国と香港はこの問題を解決できると確信している」と述べた。ただ、具体的にどのように解決すべきかには言及しなかった。

一方、民主党のジェームス・マクガバン下院議員はロイターに対して、通商・経済分野において香港が特別待遇を受ける際、十分な自治権があるかどうかを判断する基準を見直すための法案を共和党と共に12日か13日に提出する考えを示した。

マクガバン氏はまた、トランプ氏はこの問題についてもっとしっかりとした発言をすべきだったと指摘。「大統領は議会の反応をみるべきだ。香港で起きていることに対し、議会内には党を超えた怒りがある」とし「平和的な抗議活動が香港の治安部隊のひどい暴力を受けた。こうしたことは受け入れられない」とコメントした。

マクガバン氏と共和党のマルコ・ルビオ上院議員は11日、香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官に宛てた書簡で、「逃亡犯条例」改正案に対する抗議活動や国際的な反発は、少なくとも、香港の評判と法の支配への香港の取り組みを守るための代替策を模索するため、追加の時間が必要であることを示している、と指摘した。マクガバン氏とルビオ氏は、中国の人権問題や同国との貿易関係を監視する議会委員会の共同委員長の立場で書簡を送った。

Reuters
関連特集: 国際