中国国内では中共ウイルス(武漢肺炎)の流行が再発している。吉林省当局は5月10日、舒蘭(じょらん)市で新たに11人の感染が確認されたと発表した。中国メディアによると、吉林省委員会書記・巴音朝魯氏は、同市は戦時状態にあると発言し、市内はほぼ封鎖された。
同省の10日付の発表によれば、同市は11人の新たな感染例を確認したため、同市のリスクレベルが「中」から「高」に引き上げられた。
吉林省衛生健康委員会は5月8日、同市公安局に務めていた45歳の女性にウイルス感染が確認されたと発表した。5月10日に報告された11例は、この女性が関連しているという。
現地メディアによると、感染者は市外での滞在歴や活動歴はなく、海外からの帰国者との接触歴も今のところはないという。
同省衛生健康委員会は5月9日以降、同市内を封鎖し、住宅外へ通じる出口を1か所だけ残している。各家庭の日用品などの購入は、1人だけの外出に制限している。
通知によれば、同市の屋内スポーツ施設、景勝地、観光地、映画館、運動場、図書館、ネットカフェ、バーや、カラオケ、麻雀などの室内娯楽施設など、すべての公共サービスや娯楽施設が一時的に閉鎖される。さらに、市内の集会は原則として中止となる。飲食店は店内での飲食が禁止され、テイクアウトへ切り替えられる。
また、同市内のバスはすべて運休し、タクシーの市外への運行が停止している。舒蘭行きの鉄道も運休している。
現地メディアは10日、同省の政府上層部がウイルス感染症問題について会議を行ったと報じた。会議に出席した同省トップの巴音朝魯氏は、同市の流行は非常に深刻で、直ちに戦時状態に入ると述べたという。同時に、世論誘導や社会統制の強化も指示した。
(翻訳編集・佐渡道世)
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