[上海 6日 ロイター] – 米シンクタンクのローディアム・グループが6日発表した調査によると、2019年に中国が排出した温室効果ガスは炭素換算で14ギガトン以上に達し、世界全体の27%を占めるとともに、経済協力開発機構(OECD)加盟国の合計排出量を初めて上回った。これは1990年の3倍以上に相当する。
ローディアム・グループによると、2020年の最終結果はまだ入手できていないが、中国の排出量は1.7%増加したと推定されるという。一方、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中国以外の国の排出量は減少したとみられる。
中国は定期的に排出量を公表していない。中国が2019年に国連に提出した資料が最新の数字で、それによると排出量は2014年までに12.3ギガトンとなり、10年間で53%増加した。
中国は、2030年までに総排出量をピークアウトさせ、2060年までには排出量の実質ゼロを実現するとしているものの、その経済成長は依然として排出量の多い重工業やインフラ整備に依存している。
ローディアム・グループによると、2019年の中国の1人当たりの排出量は10.1トンに達し、OECD平均の10.5トンに接近。2020年にはOECDを抜いたという。
2019年の米国の1人当たりの排出量は17.6トンで、世界最多だった。
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