[ワシントン 13日 ロイター] – ブリンケン米国務長官は13日、中国から経済的圧迫を受けているオーストラリアを米国は決して孤立させないと断言した。
米政府は、中国が国益のぶつかる近隣諸国を威圧する試みをしていると繰り返し批判。バイデン大統領は、中国の勢力増大に対抗するためにインド太平洋地域で同盟国との絆を強化する意向を示している。
こうした中でブリンケン氏は、米国訪問中のオーストラリアのペイン外相と共同で行った会見で「米国はこの面でオーストラリアを放っておかないと念を押した。またわれわれは、最も緊密なパートナーや同盟国を標的にした中国のそうした行動が、われわれと中国の関係改善を妨げるとはっきりさせておく」と述べた。
中国とオーストラリアは新型コロナウイルスや第5世代(5G)通信網の問題などを巡って近年関係が悪化しており、中国がオーストラリア産のワインから石炭までさまざまな輸出品に制裁を科している。
ペイン氏は、オーストラリアは中国との建設的な関係を構築したいという姿勢を明確にしていると説明しつつ「だがわれわれは国家安全保障や主権の点で妥協せず、これを守るために行動を堅持する」と強調した。
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