[台北 21日 ロイター] – 台湾の陳時中・衛生福利部長(衛生相に相当)は21日、ベセラ米厚生長官と会談し、新型コロナウイルスワクチンの調達で米国に支援を求めたことを明らかにした。
台湾では新型コロナの感染が急増しており、ベセラ長官は、バイデン米大統領と協議する意向を示したという。
中国は、米国と台湾の高レベル協議を非難。中国外務省報道官は、台湾が「政治的な操作」のために新型コロナの流行を利用していると主張した。
陳氏とベセラ氏は、ビデオ会議方式で医療面の協力について議論。今年1月のバイデン米大統領の就任以降で最も高レベルの協議となった。
陳氏は「台湾で感染が急増していることも伝えた。現時点でワクチンの調達が急務になっており、米国がワクチンを供給する場合に台湾を支援することを期待すると伝えた」と述べた。
ベセラ氏は、台湾の必要性を考慮し、大統領と協議すると答えたという。
バイデン大統領は今週、米国で緊急使用を承認している新型コロナウイルスワクチン少なくとも2000万回分を6月末までに国外に供給すると発表した。
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