[ロンドン 7日 ロイター] – バイデン米大統領は10日に行われるジョンソン英首相との初の対面による首脳会談で、英国が欧州連合(EU)を離脱する際に結んだ北アイルランド議定書を順守するよう求める。英紙タイムズが7日、関係筋の話として伝えた。
報道によれば、バイデン氏は議定書への支持を明確にし、問題が解決されなければ米英貿易協定を巡る交渉に悪影響が及ぶと主張する。
EUに対しては「官僚的な」態度をやめ、議定書の運用でより柔軟なアプローチを取るよう求めるという。
北アイルランド議定書により英領北アイルランドは英国のEU離脱後も実質的にEUの単一市場にとどまる形となった。英国との一体性を重視するユニオニストは1998年の和平合意違反と指摘し、英政府も議定書は現在の形では維持できないと主張している。
フレーザー英法務次官はスカイ・ニュースの番組で、EU関係を担当するデービッド・フロスト氏がこの問題に取り組んでいるが、通商については「非常に厳しい」状況にあると語った。
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