7月1日、日産はイギリス北東部の工業都市サンダーランドに電気自動車(EV)用のバッテリーを生産する大規模な工場を建設する計画を発表した。投資規模は1500億円に上り、イギリス国内に新たに6200人の雇用を創出する。ボリス・ジョンソン首相は、同計画が環境に配慮した雇用を提供しイギリスの産業を活性化させることができると述べ、歓迎の意を示した。
.@NissanUK's announcement to build its new generation all-electric vehicle in Sunderland, alongside a new gigafactory from Envision-AESC, is a major vote of confidence in the UK and our highly-skilled workers in the North East.
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— Boris Johnson (@BorisJohnson) July 1, 2021
日産自動車は世界初となる電気自動車生産のエコシステムを構築するハブとして、新たな計画「EV36Zero」を発表している。新設されるバッテリー工場「ギガファクトリー」はその一環である。
バッテリー工場は再生可能エネルギーを利用した「マイクログリッド」から供給される電力で稼働する見込みであり、当初の生産容量は9ギガワット時(GWh)と計画されている。
この計画は、日産と同社のバッテリーサプライヤーである「エンビジョンAESC」、そしてサンダーランド市が10億ポンド(約1500億円)投資する。うち日産は最大となる4億2300万ポンドを占めている。このプロジェクトにより、サプライヤーを含めてイギリスで6200人の雇用を創出する見込みだ。
サンダーランドにある日産の工場を視察した英国のボリス・ジョンソン首相は、「日産がサンダーランドで新世代のEVを生産すること、そしてエンビジョンAESCがギガファクトリーを建設すると発表したことは、英国とその北東部の高度に熟練した労働者に対する大きな信頼の証だ」と述べた。
そして。「(この計画は)環境に配慮した多くの雇用を創出し、英国の産業を活性化するとともに、人々が気候変動へ影響を与えることなく、手頃な価格かつ持続可能な方法で移動できるようにするだろう」と語った。
サンダーランドの日産自動車工場は今から35年前の1986年7月に操業を開始した。以来、イギリスにおける最も大きな自動車工場として、4万6000人の雇用を支えている。同工場で生産される自動車の多くは欧州諸国で販売されるほか、一部は南米やオーストラリア、南アフリカ等の地域に輸出されている。
(王文亮)
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