中華民国(台湾)外務省は11日の声明で、中国官製メディア「環球時報」が同日に掲載した台湾ソマリランド関係と米台関係の記事は捏造だと強く非難した。
環球時報の記事は、「民進党は長年、ソマリランド(政府)に賄賂を渡してきた。複数のプロジェクトには、知られざる利益関係が絡んでいる」とした。
台湾外務省は、環球時報の報道は事実無根で「わが国を中傷することだけを目的としている」と糾弾し、「中国共産党メディアによる虚偽報道を厳しく非難する」とした。
中華民国政府とソマリランドは昨年、相互に代表機関を設置した。外務省は11日の声明で、代表機関を開設してから、両国は農業、情報通信、教育、医療などの分野で協力を深めており、「すべての協力プロジェクトは透明で合法である」と強調した。
外務省はまた、政府は米国の複数のシンクタンクと協力関係にあると示した。米側のシンクタンクは毎年、米台の外交関係や台湾の国際組織参加などを研究・調査している。米台間の活動について、「立法院(国会に相当)の監督の下で予算を組み、行っている」とし、「米政府の関連規定も遵守しており、オープンかつ透明で、学問の自由を侵害していない。これは民主主義国家のやり方だ。全体主義の独裁国家には理解されないだろう」と中国を強く意識した内容となった。
外務省は、フェイクニュースを作り、他国政府を中傷するやり方は「中国共産党という恥知らずの独裁政権のメディアにしかできないことだ」と痛烈に批判した。
(翻訳編集・張哲)
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