中国軍、アフリカ西岸部で軍港建設を模索=米軍司令官

2022/01/23 更新: 2022/01/23

アフリカ軍司令官スティーブン・タウンゼント将軍は20日、中国軍がアフリカ西海岸の国である赤道ギニアで軍港の建設を模索していると述べ、中国共産党の影響力が大西洋にも広がる恐れがあると警鐘を鳴らした。米政府系メディア「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」が報じた。

アフリカで米国と競争を繰り広げる複数の勢力のうち、中国が「最も活発」であるとタウンゼント氏は指摘する。赤道ギニアに対して米国か中国かの二者択一を迫っている訳ではないが「中国の軍事基地が置かれれば米国と他のパートナー国にとって大きな懸念となる」とVOAの取材に答えた。

米国防総省が2020年に発表した「中国の軍事力・安全保障の進展に関する年次報告書」によると、中国はアンゴラなどに陸海空軍を支援する軍事施設を増設する可能性が高い。また、アフリカや中東から大量の石油や液化天然ガスを輸入していることから、それらの地域は今後15年間にわたって中国にとって戦略的に優先度が高くなるとの見解を示した。

アフリカの米軍基地は今やジブチ一か所のみとなっている。中国やイランの脅威が増大していることを受けて、米軍はより高度な防衛システムや対ドローン兵器を配備したという。米政府関係者がVOAに明らかにした。

ジブチには中国初の海外海軍基地もある。タウンゼント氏は昨年5月AP通信の取材で、基地には約2000人が常駐し、そのうち数百人の海兵隊員が「現地の警備」を担当していると述べた。武器や弾薬、装甲戦闘車両のほか戦闘ヘリも近く配備されるとみている。

タウンゼント氏によると、中国はアフリカ西海岸に潜水艦や空母を収容できる大規模な軍港設置を望んでおり、モーリタリアやナミビアなど沿岸の国々に建設を提案しているという。

日本の安全保障、外交、中国の浸透工作について執筆しています。共著書に『中国臓器移植の真実』(集広舎)。
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