石原慎太郎・元東京都知事が死去 生前は中国共産党、共産主義に強硬姿勢

2022/02/01 更新: 2022/02/01

東京都知事や運輸大臣などを歴任し、芥川賞受賞作家でもある石原慎太郎氏が1日、死去した。89歳だった。中国共産党に対する強硬派で知られ、中国の人権問題に深い関心を寄せていた。

石原氏は1932年、神戸市で生まれた。一橋大学を経て、1968年の参議院選挙で自民党から出馬し初当選。72年には衆議院に移り、通算9回の当選を果たした。その間、環境庁長官や運輸大臣を務めた。1995年、勤続25年の表彰を受けた後、辞職した。

1999年には都知事選に出馬して当選、2012年まで4期13年務めた。在任期間中は銀行に対する外形標準課税やディーゼル車の有害排ガス規制を行うなど、数々の政策を展開した。

中国の週刊誌の取材に対し「反中国ではなく、反・中国の共産主義」と答えたほか、記者会見で「共産主義は嫌い」と発言するなど、中国共産党に対しては強硬姿勢で臨んだ。

また、中国国内の人権問題にも関心を寄せ、2012年の「法輪大法デー20周年」記念の際にはNPO法人日本法輪大法学会へ祝辞を贈り、いまだに法輪功が迫害されている現状に鑑み「一刻も早く人権の確立を願う」というメッセージを寄せた。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。
関連特集: 中国人権問題