「外国勢力」が連邦選挙への介入企む 豪情報機関トップ 中国との報道も

2022/02/13 更新: 2022/02/13

豪シドニー・モーニング・ヘラルド紙は11日、複数の国家安全保障関係者からの情報として、豪安全保障情報機関(ASIO)長官が9日に言及した、豪連邦選挙に介入しようとした外国政府は中国だと報じた。

ASIOのマイク・バージェス(Mike Burgess)長官は9日、毎年恒例の脅威評価に関するスピーチで、昨年、外国政府の諜報組織が連邦選挙に介入し、特定の候補者を当選させようとした試みを阻止したことを発表した。

「外国政府やその諜報機関と直接的かつ深いつながりを持つ一人の富豪」が関与したという。

富豪の任務は「外国政府に有利な政治環境を密かに築くことだ」。長官はASIOが「各級政府、すべての州・地区にこの外国政府による干渉の痕跡を発見した」と述べた。

長官に「傀儡師」と呼ばれているこの富豪は、選挙妨害計画の実行役として別の人物を雇い、オフショアの銀行口座を通じて数十万豪ドルの活動費を提供したという。

実行役は外国政府の利益を支持する、または容易に勧誘・影響できる選挙候補者を絞り込む。その後、「ターゲットに選んだ候補者に多額の献金を行い、外国語ニュースサイトに候補者に有利な報道を掲載し、その他の形による支援も提供した」という。

「候補者たちはこの計画を知らなかった。たとえ計画が進んでいたとしても、誰が糸を引いているのか知る由もない」と長官は述べた。

候補者が議員に当選すると、実行役は外国政府のエージェントや代理人をスタッフとして雇うよう、議員に提案する。

長官は同外国政府の諜報員がソーシャルメディアで、重要な情報にアクセスできるオーストラリア人を特定し、ターゲットにしていると警鐘を鳴らした。「対象となるのは、現・元政府高官、学者、シンクタンクメンバー、企業上層部、在豪同国出身者コミュニティーの関係者など」

干渉は在豪の同国出身者コミュニティーにも及び、この外国政府を批判したり、対立する意見を表明する同国出身者を監視、脅迫しているという。

長官によると、ASIOの介入により計画を未然に防いだ。

長官は「AUKUS(オーカス)成立後に、オーストラリアに対する外国政府の関心がいっそう高まったのは明らかだ」と指摘した。

AUKUSとは、米、英、豪の3カ国が昨年9月、中国を念頭に新設した安全保障の枠組みである。

外国政府について、長官は具体的に国名を明かさなかった。シドニー・モーニング・ヘラルド紙は、選挙妨害を画策したのは中国政府で、豪ニューサウスウェールズ州の労働党候補者が巻き込まれたと報じた。「傀儡師」の富豪はオーストラリアと中国の両方に深いつながりを持つ実業家であると言及した。

(翻訳編集・叶子静)