[モスクワ/キエフ 11日 ロイター] – ロシア、ウクライナ、フランス、ドイツの4カ国は10日、8年間続くウクライナ東部の紛争終結に向けてベルリンで高官級協議を開いた。ロシアとウクライナの溝は埋まらず、両国は協議で打開策を見いだせなかったと表明した。
ロシア政府代表として協議に参加したドミトリー・コザク氏は協議後、ウクライナ政府軍と親ロシア派の紛争終結を目的とした2015年の合意について、解釈の相違を解決できなかったと説明した。
ウクライナ政府代表のアンドリー・エルマク氏は突破口は見つからなかったとした上で、双方が協議を継続することで合意したと明らかにした。
「近いうちに会合を開き、交渉を続けることを期待する。全ての参加者が成果を出す決意でいる」と語った。
ロシア、ウクライナ、親ロシア派、欧州安全保障協力機構(OSCE)の代表は15年2月、ミンスクでウクライナ東部の停戦で合意した。
しかし、ウクライナ東部では紛争が続いている。
ロシアのラブロフ外相は11日、ウクライナが合意を書き換え、自国に最も有利な要素だけを選ぼうとしていると非難した。
ウクライナは合意にコミットしていると主張。エルマク氏は「ウクライナ側は建設的な対話を行う決意だ。きょうの協議では全ての参加者がミンスク合意とそれを履行する必要性を確認した」と語った。
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