強制労働収容所、臓器狩り、失踪、超法規的殺人ー。中国共産党による多くの問題に人々はどんな対処ができるのか。スコット・ペリー米下院議員(共和党)は思った以上にできることは多いと語る。
米フロリダ州で25日に開催された保守政治行動会議(CPAC)に出席した同氏は、EpochTVの番組「チャイナ・インサイダー」に出演した際に述べた。「中国製のものを買うか買わないか、親中共候補者を支持するかしないかを選べる。私たちには毎日何百万もの選択がある」「近所の人に『中国ではこのようなことが起きているのを知っている?』と伝えるだけでもいい」。
いっぽう、米国民は長年にわたり、中国に関する多くの誤った情報にさらされてきたとペリー氏は考えている。米政府からの公式発信を含め、中国共産党政権を「市場における競争相手」と柔和に描く傾向があるという。実際には、中共は「世界覇権を望んでいる」と同氏は述べた。
「中共や米政府からの40〜50年にわたる教育やプロパガンダを拭い去るには長い時間がかかるだろう」とペリー氏は続けた。
ペリー氏は、バイデン政権の対中アプローチは賢明ではないとみている。例えば米中貿易戦では仲裁役として世界貿易機関(WTO)に期待する傾向がある。しかし、北京がWTOで議決権を持っている限りこの試みは失敗する、とペリー氏は付け加えた。
「彼らは嘘をつき続け、特権を乱用し続けるだろう。中国は世界第1位か第2位の経済力を持ちながら、自らを新興国や発展途上国であると宣言している。彼らはもう発展途上国ではない」と同氏は語った。
ペリー氏は、米国が向き合う問題の相手は中国共産党(中共)であり、中国人ではないことを明確にすべきだとも訴えた。「常に区別しなければならないと思う。私たちは、世界中の多くの人々と同じように自由を求めている中国人と争うことはない。中共が自国民にしていること、他の国々に押し付けようとしていることこそが問題だ」と述べた。
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