[オタワ 28日 ロイター] – カナダのトルドー首相は28日、ウクライナに対戦車兵器などを供与すると同時に、ロシア産原油の輸入を禁止すると発表した。
「カナダはロシア軍に対するウクライナの防衛を引き続き支援する」と記者団に述べ、ロシアからの原油輸入を全面的に禁止する意向を表明。石油産業はプーチン大統領とオリガルヒ(新興財閥)に大きな利益をもたらしてきたと指摘した。
カナダはこれまでにもウクライナに武器を供与し、ロシアの一部銀行を国際送金・決済システムのSWIFT(国際銀行間通信協会)から排除する措置など一連の制裁を支持してきた。
アナンド国防相は、ウクライナに追加軍事支援を提供するとし、対戦車兵器システムやロケット弾を早急に届けると述べた。
カナダ統計局によると、昨年のロシアからのエネルギー輸入は2億8900万カナダドル(2億2800万ドル)だった。
政府筋によると、現時点ではロシア産原油のみが禁輸対象だが、次は石油派生品が検討されるという。
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