米国のマイク・ポンペオ前国務長官が2日夜、台湾に到着した。3日には蔡英文総統との会談が予定されているほか、4日にはシンクタンク「遠景基金会」主催のシンポジウムに出席する。中国共産党に対抗し米台関係を深化させたポンペオ氏の訪問について、台湾外交部(外務省)は「米国両党の台湾に対する強固な支持の現れである」と評価している。
台湾の曾厚仁外交部政務次長が桃園空港で一行を出迎えた。台湾の国営中央社によると、ポンペオ氏は「長らく台湾の人々に合うことを楽しみにしてきた」と述べた。蔡英文総統は「ご来訪を温かく歓迎する。台湾と米国のさらなる関係強化について意見交換することを楽しみにしている」と伝えたという。
ポンペオ氏は2018年4月から21年1月までトランプ政権の国務長官を務めた。米国と正式な外交関係を持たない台湾への武器売却を積極的に承認するなど双方の関係を発展させたほか、中国共産党による台湾への軍事的威嚇には厳しい姿勢を示し「台湾の長期的かつ確固たる友人」と評された。現在はワシントンに本拠を置くシンクタンク「ハドソン研究所」に在籍している。
法輪功迫害を描く映画、ポンペオ氏「中国共産党を痛烈に告発」と評価
台湾訪問中は蔡英文総統や頼清徳副総統ら台湾の高官との面会のほか、4日にはシンクタンク「遠景基金会」主催のシンポジウムで講演を行う予定。商業界や学術界とも交流し、米台間の友好関係を促進する狙いがある。訪問期間は5日まで。
ポンペオ氏の中国政策首席顧問を務めたハドソン研究所のマイルズ・ユー(余茂春)氏も同行した。同氏はトランプ政権の対中政策ブレーンとして、在任中に中国関連の多くの政策提言を行ったほか、中国国内の人権問題にも言及してきた。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。