英BCCによると、英国防省は3日、ウクライナの首都キエフ近郊で、全長64キロを超えるロシア軍の車列は3日間ほとんど移動していないと発表した。
米国防省の高官は、ロシア軍はキエフを占領する計画で、必要に応じて包囲戦術を展開する可能性があるとの見方を示した。
米国の衛星画像会社マクサーは2月末、キエフの北およそ60キロのところで、ロシア軍の兵士や燃料を輸送するトラックや戦車、装甲車など数百台が並んでいる様子を写した写真を公開した。
BBCによれば、英米両政府の当局者は、軍事装備に機械的な故障が起きたなど、兵站に問題が生じたためロシア軍の車列が前進を遅らせている可能性があると指摘した。ウクライナ側による予想外の抵抗やロシア軍の士気の低さも、理由として挙げた。
英軍統合司令部の元指令官、サー・リチャード・バロンズ氏は、ウクライナ軍にはロシア軍のこの巨大な車列を破壊する能力がないと示した。
北大西洋条約機構(NATO)に対して車列破壊を検討すべきとの声が上がったが、NATOはこれによる核大国同士の戦争のリスクの高まりを懸念している。欧米諸国も戦闘へ直接参加しないと表明している。
(翻訳編集・張哲)
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