ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)中国法人が5月21日に販売を始めたキッズセットの附属電動おもちゃ、大人気ゲーム「ポケットモンスター」シリーズのあひるポケモン「コダック」の人気が急上昇している。若者はコダックを使って、SNS上で長期の都市封鎖への不満を爆発させている。
おもちゃのスイッチを入れると、コダックは音楽に合わせて体を左右に揺らし、両手を交互に上下に動かすことができる。
ネットユーザーらはこの仕掛けを使って、コダックが最初に上げる右手に「仕事」と書かれた紙を貼りつけ、次に上げる左手に「行きたくない」と書かれた紙を貼り付けて心の本音を表現した動画をSNS上に投稿した。
中国の動画共有サイト「bilibili」ではコダック動画が多く集まった。8万3000回以上再生された動画には、コダックが両手に「火鍋」「食べたい」と書かれた紙を持ち、交互に打ち振っている。
同サイトの「コダックで上海の現状を表現」とのコーナーでは、コダックは「起床」「PCR検査」、「列に並んで」「PCR検査」、「列に並んで」「物資を受け取る」、「外に」「行きたい」などを打ち振っていた。
電気自動車メーカー「小鵬汽車」の創業者である何小鵬氏は、SNS微博(ウェイボー)上でコダック動画を投稿した。動画の中でコダックは「半導体チップ」「急いで求む」と訴える。世界的な半導体不足やサプライチェーンの混乱が、中国の自動車産業にも強い打撃を与えていると示唆した。
中国メディアの報道では、KFCのキッズセットは69元(約1330円)で販売されている。爆発的な人気が出たため、コダックはネット上で1000元(約1万9300円)以上で転売されている。
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