中国 チクングニア熱の感染拡大

中国で全住民PCR検査を再開? 市民に広がる「封鎖」への不安【動画あり】

2025/08/01 更新: 2025/08/23

中国広東省佛山市で7月末、蚊を媒介とするウイルス感染症「チクングニア熱」の拡大を受け、地元当局が全住民を対象にPCR検査の実施を決定した。

発熱や関節痛などの症状がある住民は、指定の検査会場で検査を受けるよう呼びかけられている。突然の発表に市民は不安を募らせ、「またマスク生活か」「まさかまた都市封鎖(ロックダウン)をするのではないか」と動揺が広がっている。

SNSには病院の隔離病棟内の映像が投稿されており、患者のベッドには蚊帳が吊られ、待機を強いられる市民が「検査結果が出るまで7時間も閉じ込められた」と不満を訴える姿も見られた。

 

(病院の隔離病棟内の様子)

 

また、武装警察が市内で蚊の駆除作業に当たる異様な光景も確認され、感染対策が緊張を高めている

順徳区では防疫人員が不足しているとして、消毒作業員の緊急募集が行われているが、報酬は1日300元(約6,200円)ながらも「地域住民限定」との条件付きだ。

ネット上では「佛山は封鎖されるのでは」との憶測が飛び交い、地元住民が「旅行で来るのはやめて」と呼びかける動画も拡散。ゼロコロナ政策の記憶がまだ新しい中、強権的な防疫措置の再来を危惧する声が高まっている。

 

(武装警察による蚊の駆除活動)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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