[ワシントン 7日 ロイター] – 米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表は7日、北朝鮮当局者は戦術核兵器の使用を示唆するようなレトリックを使用していると述べた。
キム特別代表は記者団に対し、北朝鮮は7回目となる核実験を実施する準備を進めていると指摘。いつでも核実験が実施される可能性があるとの見方を示した。
米国には前提条件を設定せずに北朝鮮と取り組んでいく用意があるとしたほか、中国が北朝鮮の非核化に向けた動きを一段と積極的に支援することを望むと語った。
ただキム氏によると、北朝鮮は交渉復帰に関心を示していない。「北朝鮮から返答はなく、関与に関心がある素振りも依然として見せていない」という。
北朝鮮は、同国内感染が拡大している新型コロナウイルス関連の支援についても全く関心を示していないという。
キム氏は、北朝鮮が核実験を実施した場合、国連安全保障理事会の対応はこれまでと異なると思うかとの質問には答えず、「懸念されるのは、安保理が一枚岩でないことを知ってしまえば、さらなる挑発的行動に及ぶのではないかということだ」と述べた。
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