[ニューデリー 11日 ロイター] – 国連は11日、世界人口デーに合わせて発表した報告書で、来年にインドの人口が中国を越えて世界最多になるとの見通しを示した。両国とも現在は14億人超。
2050年までの世界の人口増加の半分以上がインドを含む8カ国に集中する見通しとし、出生率の高さと経済成長のバランスの問題も指摘した。残り7カ国はアフリカのコンゴ(旧ザイール)、タンザニア、エチオピア、ナイジェリアやエジプトのほか、アジアのパキスタンとフィリピン。
世界全体では人口は今年11月15日までに80億人に到達し、その後は死亡率の低下を背景に30年に85億人、2100年に104億人と予測。ただ、2020年の人口増加率はコロナ禍のため1950年以降で初めて1%を下回っていた。
一方で世界の平均出生率は昨年が女性1人当たり2.3人で、1950年の約5人から減少。50年までには2.1人に下がると予測されている。今年から50年にかけて人口が1%以上減るとみられている国も61カ国に上り、いずれも出生率の低下が原因になるとみられている。
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