中国共産党の第20回党大会が北京時間16日午前10時、人民大会堂で開幕した。
中国国営中央テレビ(CCTV)の映像では、午前10時に習近平総書記が会場に入り、続いて胡錦涛前総書記も入場した。習氏は、今後の施政方針となる中央委員会活動報告(政治報告)を読み上げ、過去5年間について総括するとともに、今後の目標や政策方針を示した。
同氏の後方では、現・元中央政治局常務委員、党の長老らが最前列で報告を受けた。
江沢民元主席(96)、朱鎔基元首相(94)は欠席したが、105歳の最長老の宋平氏は出席した。
王岐山国家副主席の姿もなかった。外遊から帰国した後、隔離しているとみられる。
いっぽう、第18期中央政治局常務委員だった張高麗氏(75)も最前列に着席している。張氏の性的スキャンダルが暴露されて以降、初めて公の場に姿を見せた。
習氏は台湾問題について「祖国の完全統一は必ず実現できる」とした上で、「決して武力行使の放棄は約束しない」と強調した。
閉幕する22日までに次期指導部人事が発表される。習氏が最高指導者として3期目続投を決めるのは確実な情勢だ。
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