松野官房長官は27日午後の記者会見で、北朝鮮は日本を射程に収める弾道ミサイルに搭載する核兵器の小型化をすでに実現していると述べた。
松野氏は、北朝鮮が「核実験を通じ、核兵器の一層の小型化を追求するとの指摘があることは承知している」としたうえで、個々の情報について回答を控えた。また、今後も「核実験を含め、更なる挑発行為に出る可能性はある」と述べた。
北朝鮮は今年、異例のペースでミサイル発射実験を行っており、核実験を準備しているとの見方もある。こうしたなか、26日には日米韓の北朝鮮問題次官が都内で協議を行った。三者は共同記者会見で、核実験に踏み切った場合には「比類ない規模の対応が必要になる」と述べた。
森健良外務事務次官、ウェンディ・シャーマン米国国務副長官、趙賢東韓国外交部第一次官の三者は、日米韓三か国を取り巻く現下の安全保障環境が一層厳しさを増すなか、三か国の協力が一層重要であるとの点でも一致した。
シャーマン氏は毎日新聞の単独インタビューで、 北朝鮮が7回目の核実験を「近く踏み切るというのが一般的な見方だ」と語っている。
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