中国人はもう共産党を恐れていない=ゴードン・チャン氏

2022/11/28 更新: 2022/11/30

米国の中国問題専門家ゴードン・チャン(Gordon Chang)氏は各地の抗議活動について、中国人はもはや共産党を恐れていないと指摘した。中国社会が混乱へと向かうなか、先進国首脳は習近平氏に対し武力鎮圧しないよう警告すべきだと述べた。

「中国の民衆は恐怖心を失い、公然と当局に反抗している。警官隊は大人しい。習近平が軍隊を出動させない限りCCP(中国共産党)は崩壊するだろう」。中国各地の抗議活動を受けて、チャン氏はツイッターで発信した。

新疆ウイグル自治区のウルムチ市で発生したマンション火災では少なくとも10人が死亡した。この事件を発端にゼロコロナ政策に対する民衆の不満が噴出、北京や上海などの大都市に加え、50以上の大学で抗議活動が相次いだ。

「中国は今や混乱の前夜を迎えている」とチャン氏は記した。「中国人は抗っている。経済は崩壊しかけており、新型コロナは燎原の火が如く勢いづいている。全能と思われていた習近平は今や無力だ。このような状況は長く続かない。まもなく大事件が起こるだろう」

民衆の矛先が中国共産党に向けられているという。「1989年(の天安門事件)と違って、中国の人々は問題の本質を突いている。CCP(中国共産党)の統治は中国を破壊しているのだ」。そして中国共産党は現状に呆然としており、現時点では対応策を講じることができていないと同氏は指摘した。

いっぽう、中国共産党が一貫して抗議活動を武力鎮圧してきたことから、ゴードン・チャン氏は中国当局の対応に懸念を示している。「バイデン大統領や各国首脳が習近平に対し、自国民に銃口を向けるようなことがあれば中国は重い代償を支払うことになると警告すべきだ」と強調し、中国の民衆のために祈るよう呼びかけた。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。
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