「これは電子たばこではありません」
そんな説明とともに売られている商品が、中国で保護者たちの不安を呼んでいる。
見た目も使い方も電子たばことほとんど変わらないにもかかわらず、「吸う飲み物」「植物飲料」「漢方成分入りミスト」などの名前で販売、未成年でも簡単に手に入る状況が続いている。
中国では未成年者への電子たばこ販売を禁止している。しかし最近は、その規制を避けるかのように「吸う飲み物」と呼ばれる商品が登場した。果物やミントの香りを楽しむもので、外見は電子たばこそのものだ。
中国メディア『新京報』によると、北京市内の商業施設では、果物味の商品が並び、子供たちの目を引いていた。商品は口紅のような形をしており、「安心して吸える」「果物の味が楽しめる」などとうたわれている。実際に試した記者は、甘い香りとミントの清涼感を感じたという。
しかし、その実態について、電子たばこ販売の資格を持つ店舗経営者は、「名前を変えただけで実質的には電子たばこと同じだ」と指摘する。
中学1年生の男子生徒は「クラスにも持っている人がいる。持っているとかっこいいと思われるし、友達に見せるために買う人もいる」と話した。禁止されている電子たばこに似ていること自体が、一部の子供たちにとっては魅力になっている。
保護者からは「子供の教室に持ち込まれている」「学校でも注意喚起してほしい」といった声が上がっている。
一方で、「ニコチンが入っていないなら問題ないのでは」と考える人もいる。しかし問題はニコチンの有無だけではない。中国メディアは、こうした商品の成分や長期的な安全性について十分な検証を行っているのか疑問視する声があると報じている。また、電子たばこそっくりの見た目や使い方そのものが、未成年者に「吸う行為」への抵抗感を薄れさせるのではないかとの懸念も出ている。
「これは電子たばこではありません」
そう書かれた商品が、見た目も使い方も電子たばこそのものだった。ニコチンの有無をめぐる議論はあるものの、名前を変えながら売り続ける現状に、多くの保護者が不安を募らせている。
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