米オクラホマ大学は20日、職員と学生が大学のデバイスとネットワーク上で動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を使用することを禁止すると発表した。同州のTikTok規制に基づく措置で、国家安全保障上のリスクを理由に挙げた。
大学が学生および職員に宛てた通知の中で「有線および無線ネットワークを含む、大学が所有または管理するデバイスでTikTokアプリやウェブサイトにアクセスすることを直ちに禁じる」と述べた。今後、キャンパスネットワークからアクセスは遮断する。大学公認のTikTokアカウントは削除し、他のSNSに切り替えるという。
同州のスティット知事は8日、州行政府機関が同アプリを使用することを禁止する行政命令に署名した。同措置に基づき、州と契約している人物や団体、請負業者は、州調達デバイスでのアプリ使用を禁じられる。知事は「中国共産党が米政府の情報にアクセスすることに反対する」とツイートした。
ジョージア州にある26の高等教育機関を含む政府機関ジョージア大学システムも20日、TikTokや中国通信アプリ「微信(WeChat)」、ロシア通信アプリ「テレグラム」の使用を禁止した。
知的財産の窃盗やユーザー情報の不正利用など、国家安全保障上のリスクを理由に現在、ホワイトハウスや国防総省、国土安全保障省、国務省などの連邦政府機関のほか、約19の州でも政府が管理する端末でのTikTok使用を禁止している。
米議員らがロイター通信に明かしたところ、連邦政府職員が政府所有のデバイスでTikTokを利用することを禁じる案を重要歳出法案に盛り込む方針だという。
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