中国各地で感染症による死者が急増し、火葬場は忙しく稼働している。いっぽう、中国当局は20日、コロナによる死者数は5人だと報告した。医療が逼迫し解熱剤の入手も困難となるなか、当局の不誠実な対応に民衆は不信感と怒りを募らせている。
外部流出した当局の文書によると、12月以降の累計感染者数は2.48億人で、20日の新規感染者数は3700万人に達した。大紀元の姉妹メディア・新唐人テレビによると、北京近郊の八宝山などの大規模葬儀場では、1日平均300体余りの火葬が行われているが、火葬まちの死体は2000体以上に上る。
実情と乖離する中国共産党当局の発表について、中国のネット作家の靳さんは「当局の公式統計は政治的な目的のためにあるものだ。 いわゆる政治は、中南海トップの好き嫌いで決まる。だから、この統計にはまったく信ぴょう性がない。 中共の公式発表は逆から見ないと真実が見えてこない」と述べた。
中国のインターネット上では次のようなコメントが見られた。
「北京で新たに2人の死者が出たのか? でたらめだ。火葬場に聞け」
「全部笑い話だ。恥ずかしすぎる」
「こんな状態になっても、本当のことは言わない。意地が悪すぎる」
また、北京のあるネットユーザーは自身の体験を投稿した。
「私の叔母が土曜日の午後、コロナ感染で亡くなったが、同じ時間帯に救急室で3人が死亡した」
WHO(世界保健機関)も中国の感染状況に懸念を表明している。公衆衛生緊急プログラムの理事を務めるマイク・ライアン氏は14日、「中国が積極的に現状を報告していないとは言いたくない。後れを取っていると考える」と述べた。
米国務省のプライス報道官は20日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染が拡大している中国を支援する用意があると述べた。
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