[25日 ロイター] – 米ソーシャルメディア大手のメタ・プラットフォームズは25日、2年前の米連邦議事堂襲撃事件を受けて凍結していたトランプ前米大統領のフェイスブックとインスタグラムのアカウントを数週間以内に復活させると発表した。
メタはブログで、違反行為の再発防止に向けた新たな対策を講じたと説明した。
トランプ氏は2024年の大統領選に再出馬すると発言しており、同氏がそれぞれ数千万人のフォロワーを持つフェイスブックとインスタグラムは政治活動と資金調達のための重要な手段だ。
メタのグローバル担当社長のニック・クレッグ氏はブログで「トランプ氏が規定に違反するコンテンツを新たに投稿した場合、そのコンテンツは削除され、違反の度合いに応じて1カ月から2年間の利用停止処分を受ける」と説明した。
同社は当初、トランプ氏のアカウントの無期限凍結を発表したが、独立監督委員会の指摘を受け、2年後の23年1月に処分を再検討するとしていた。
トランプ氏のアカウント復活で、暴動の扇動などを理由に停止された他のアカウントも復活される可能性が示された。メタは復活したアカウントは、より厳しい審査と違反に対する罰則の対象となるとしている。
ただ、トランプ氏がフェイスブックやインスタグラムのアカウントにいつ、どのように復帰するか不明だ。昨年11月には、同氏のツイッターアカウントが復活したが、自身が立ち上げたソーシャルメディア「トゥルース(真実)・ソーシャル」を使い続ける意向を示し、まだ何もツイートしていない。
トランプ氏はメタのアカウント復活についてトゥルース・ソーシャル上で「(アカウント凍結は)現職大統領や、報復に値しない誰にも二度と起こるべきではない」とコメント。フェイスブックへの投稿再開については言及しなかった。
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