中国の臓器移植ビジネスの背後にある、収容所と病院、そして少数派弾圧政策とのつながりを告発する『臓器収奪ー消える人々』の著者イーサン・ガットマン氏が3月、来日する。これに合わせて三省堂書店有楽町店(東京交通会館3階)で4日14時から講演会が開かれる。
中国共産党の臓器強制摘出をめぐっては国連人権専門家らも懸念を表明し、カナダや英国などでも渡航移植を制限する法律を成立させている。
中国分析のベテランジャーナリスト、イーサン・ガットマン氏は「無実の囚人」の殺害に関与した警察幹部や医師らへのインタビューを敢行。『臓器収奪ー消える人々』は、良心の囚人と呼ばれる人々の身体が解体され、金銭に変わる闇のスキームを白日の元にさらす。
講演会は指定のサイトの書籍購入で参加券を得られる。
イーサン・ガットマン
中国専門のアナリスト。人権問題の調査者。共産主義犠牲者記念財団(VOC)中国研究の上席研究員。中国での臓器移植濫用停止ETAC 国際ネットワーク共同創設者。
The Wall Street Journal Asia、The Weekly Standard、National Review、Investor’s Business Dailyなどに寄稿。米国議会、CIA、欧州議会、国連で報告。ロンドン、オタワ、ダブリン、プラハ、エルサレムで証言。ブルッキングズ・インスティテューションの元国外政策研究アナリスト。PBS、CNN、BBC、CNBCに出演。2017年のノーベル平和賞候補者。
2004 年のLosing the New China(邦訳:新中国の喪失)刊行後、中国のインターネット監視システム、労働改造制度、欧米のビジネスと中国の安全保障上の目的との接点に関するガットマン氏の研究が、持続的に注目されるようになる。
第2作にあたる『臓器収奪―消える人々』の原著The Slaughterは、2014 年にアメリカで刊行。
2016 年、調査報告書『中国臓器狩り/消える人々《更新版》』を共著。中国国内の数百件の臓器移植プログラム、メディア報道、公的なプロパガンダ、医療雑誌、病院のウェブサイト、アーカイブされた大量のウェブサイトの丹念な詳査を基礎とする影響力のある報告書となった。
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