[ニューデリー 3日 ロイター] – 日本、米国、オーストラリア、インドは3日、4カ国の連携枠組み「クアッド」の外相会合後に声明を出し、ロシアによるウクライナ侵攻での核兵器使用の脅しは許容できないと非難した。
また中国を念頭に、南シナ海で一方的に緊張を高めるいかなる行為にも反対すると表明し、領有権問題がある南シナ海の軍事拠点化に懸念を示した。
ブリンケン米国務長官は「ロシアのウクライナでの行動を罰せずに容認すれば、世界各地の潜在的な侵略者も自分も処罰を免れるのではないかと考えるだろう」と述べた。
クアッド外相会合は、インドのニューデリーで開催された20カ国・地域(G20)外相会合に合わせて行われた。
米政府高官によると、ブリンケン長官は2日、ロシアのラブロフ外相とG20外相会合の合間に10分ほど会談し、ウクライナ戦争の終結と新戦略兵器削減条約(新START)の履行停止撤回をロシア側に求めた。
欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(外相)は3日、関与を控える国々はコンセンサスを得る可能性を台無しにしていることを理解すべきだと述べ、国際社会の結束を呼びかけた。
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