[モスクワ 20日 ロイター] – ロシア外務省は20日、黒海経由の穀物取引の一段の延長に関する条件を提示した。同省がウェブサイトに掲載した声明によると、ロシア農業銀行のSWIFT(国際銀行間通信協会)システムへのアクセス回復や農業機械の供給再開などが含まれている。
ウクライナ産穀物を黒海の港から安全に輸出するための合意は18日、少なくとも60日延長されることが決まった。当初目指していた120日の半分にとどまり、ロシア側は5月半ば以降に再延長するかどうかは西側諸国の経済制裁一部解除が条件になるとの見解を示していた。
一方、ロシアのプーチン大統領はこの日、モスクワで開催されたアフリカ関連の会議で、黒海経由の穀物輸出はアフリカ諸国ではなく「十分肥大した欧州市場」を不当に優先しており、ロシアの示した条件下での延長はアフリカ大陸の利益につながると指摘した。
プーチン氏は、もし協定が延長されなければ、ロシアは「特に必要とするアフリカ諸国」に無償で穀物を供給することが可能と述べた。ただ、これ以上の詳細は説明しなかった。
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