[ジュネーブ 31日 ロイター] – ターク国連人権高等弁務官は31日、ロシアが侵攻を続けるウクライナで重大な人権侵害が「恐ろしいほど日常的」に行われており、民間人の犠牲者数は公式発表よりもはるかに多いという認識を示した。
ターク氏は演説で「ロシアのウクライナに対する戦争は13カ月続き、人権と国際人道法の深刻な違反が恐ろしいほど日常化している」とし、ウクライナでは「国中で人々が大規模な苦しみや喪失、剥奪、破壊に直面している」と語った。
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、ロシアのウクライナ侵攻開始後、民間人の死者8400人超、負傷者1万4000人超を確認している。
ターク氏は「これら数字は氷山の一角に過ぎない」とし、「犠牲者の大半はロシア軍の居住地域での爆発兵器使用によるもの」と述べた。
国連人権理事会は来週、ウクライナで人権侵害の可能性などを調査するために設置した独立調査委員会の任期を延長する決議を採択する見通し。
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