[ワシントン 27日 ロイター] – 訪米中の尹錫悦大統領は27日、米上下両院合同会議で演説し、増大する北朝鮮の核の脅威に対抗するため、日米韓の3カ国の協力を加速する必要があると言明した。さらに、世界は北朝鮮の自由を促進する義務から「逃げるべきではない」と述べた。
尹大統領は1950─53年の朝鮮戦争で共産主義から自由を守るために米国が払った犠牲に言及。「自由を守るために共に戦った偉大な米国の英雄を韓国は決して忘れない」と述べた。
その上で、北朝鮮の「無謀な行動」を抑止するために同盟国は団結しなければならないと述べ、長年緊張関係にあった隣国日本との和解に向けた取り組みを強調。「韓米の緊密な連携と並び、増大する北朝鮮の核の脅威に対抗するために、韓米日3カ国の安全保障協力を加速させなくてはならない」と述べた。
また、ロシアによるウクライナ侵攻は国際法に違反すると非難。民主主義国家が朝鮮戦争で韓国を支援したのと同様に、ウクライナを支援すると確約するとし、ウクライナ市民の自由を守り復興努力を支援するために韓国は積極的に取り組むと表明した。
尹大統領は上下両院の議員からスタンディングオベーションで迎えられ、議場は演説に大歓声で応じた。
尹氏は前日にバイデン米大統領とホワイトハウスで会談し、北朝鮮の核の脅威が高まる中、米国の戦力で韓国の防衛に関与する「拡大抑止」の強化を盛り込んだ「ワシントン宣言」で合意した。
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