[ニアメー/アブジャ 2日 ロイター] – 西アフリカのニジェールでクーデターを主導し新指導者を宣言したアブドゥラハマネ・チアニ氏は2日、追放したバズム大統領の復権を求める圧力に屈しないと表明した。軍事介入の可能性を示唆する西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)との対立姿勢を鮮明にした。
ECOWASは先月30日、クーデターを起こしたニジェールの軍事政権に経済制裁を発動。1週間以内にバズム氏を復権させない場合、武力行使を認める可能性があるとした。
チアニ氏はテレビ演説で、軍事政権は「これらの制裁を全面的に拒否し、いかなる脅しにも動じない。内政干渉を一切許さない」と述べた。制裁は「違法で不当かつ非人道的」と非難した。
ECOWAS当局者は「軍事的な選択肢は最後の手段だが、万一の事態に備えなければならない」と述べた。
ニジェール国営電力会社の2日付文書によると、ナイジェリアは同国への電力供給を停止した。
ECOWASの国防相は2日からナイジェリアの首都アブジャでニジェール情勢について協議している。
ナイジェリアの国防トップ、クリストファー・ムサ将軍は会議で「われわれの決断は民主主義へのコミットメント、違憲の政権交代に対する不寛容、地域安定への専心について強いメッセージを送ることになる」と述べた。
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