中国でのサル痘患者数が急増  実態はさらに深刻か

2023/08/12 更新: 2023/08/12

数日前、中国国家疾病予防管理局(CDC)は、サル痘ウイルスの感染者数がこの1か月で500人近く急増し、その原因の多くは同性間性行為によるものであると発表した。

市民は、中国共産党(中共)が感染者数を隠蔽していることを疑問視し、実際の感染者数はそれ以上ではないかと懸念している。
 
8月9日、中国CDC(が発表した7月のサル痘流行状況によると、7月1~31日までに中国大陸(香港、マカオ、台湾を除く)の23省(自治区、市)で新たに確認されたサル痘感染者は491人であり、 感染者数の多い順に、広東省115例、北京市81例、四川省49例、浙江省40例であった。
 
更に、疫学的調査および分析によると、病例はすべて男性であり、96.3%の症例で男性の同性間の性行為が明らかにされ、他の接触手段による感染のリスクは低いことなどの特徴を示している。 臨床症状は主に発熱、ヘルペス、リンパ節の腫れなどである。
  
カナダ中医薬大学教授でカンメイ中医薬クリニックの院長であるジョナサン・リウ博士はエポックタイムズに、「サル痘ウイルスは直接接触によって感染するため、免疫力が最も重要な問題である。男性同性愛行為の接触は、直接の体液接触であり、相手が感染するかどうかは、完全にその人の免疫力にかかっている」と明確に述べた。
 
リウ博士は更に、以前コロナ感染した人は免疫機能が低下しており、特定の集団であれば二重感染の恐れがある。例えばコロナに感染した人の中に、悪い同性間の性的接触が続くと感染リスクが高くなると分析している。
 
また中国大陸の医師からは、病状の悪化につれ、発疹、咳、喉の痛み、嘔吐などの症状が現れる可能性があるとの指摘もあり、これらの症状は通常、感染後5~7日で現れ、2~4週間続くという。
 
CDCが発表したサル痘発生に関するデータについて、ネットユーザーたちは、発生の本質が隠されているのではないかと疑っている。 

中国の専門家である秦鵬氏はエポックタイムズに対し、ネット民の懸念はある程度正当であると語った。 第二に、中国共産党は中国人や世界が中国の大規模なゲイ・コミュニティに注目することを望んでいない可能性がある。
 
CDCが発表したサル痘のデータに、一般市民は感染状況の真実性が隠されていると疑っている。中国問題専門家の秦鵬氏はエポックタイムズに対し、これらの懸念には合理性があるとし

「中共は感染症を隠す慣例があり、また、中共は中国人や世界が中国の巨大な同性愛グループに注目することを望んでいない」と述べた。
 
秦鵬氏よると、2022年5月、突然発生したサル痘は、ヨーロッパ、アメリカ大陸、そしてWHOが管理する6つの地域すべてに急速に広がり、110か国で約8万7千人の感染者と112人の死亡が報告されたという。

この世界的な流行は、主に男性同性愛者、両性愛者、および他の男性間性交渉者に影響を及ぼし、性的ネットワークを介して人から人へと伝播している。
 
「中共は公式に、中国のサル痘の90%以上が男性やゲイのグループセックスで発生していることを認めているが、同性愛者の総数を隠すことを前提にサル痘の数を隠しているのかもしれない」と秦鵬氏は言っている。
 
また秦氏は中国の社会学者、性科学者である李銀河氏の2020年の観点を引用し「同性愛者が人口の3~4%を占め、人口14億人では4200万~5600万人だが、中共政府はこれほどの数を認めたことはない」と述べた。
 
秦氏は「予防に気をつけて、外出の際は特に身を守って、ホテルによっては寝具を高温殺菌していない場合もある」と注意を促した。
 
リウ博士も、こうした懸念について、「中国人のすべての情報は、中共が政治問題として考える」と指摘した。
  
リウ博士は、共産党はイデオロギーを通じて、人の思想をコントロールしているが、悪い危険な性行為は管理しておらず、多くの場合は少し容認している。

そして実はこのような行為の発生率は西洋よりも多く、隠れているか、ひそかに発生しているだけだと分析している。
 

羅雅
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