[12日 ロイター] – 中国政府が人工知能(AI)技術を活用し、米ハワイ州マウイ島での山火事を巡る偽情報の拡散に関与していた可能性があることが米マクロソフトなどの研究者によって明らかになったと、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が報じた。
報道によると、中国は山火事が自然現象ではなく米国が極秘にテストしていていた「気象兵器」によるものとの偽情報をインターネット上に広めたほか、情報の信憑性を高めるためにAIが作成したとみられる写真も投稿した。偽情報の信憑性を高めるためにAI技術が使用されるのは初めてという。
今回の偽情報による影響の測定は難しいが、初期の兆候ではソーシャルメディアユーザーへの影響は乏しいとした。
またハワイ州の山火事を巡っては、中国だけではなく、ロシアも政治的に活用。米国がウクライナ戦争に対しどれだけ資金を費やしているかを強調し、その資金を自国の災害支援に使用したほうが良いと示唆する投稿を拡散したという。
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