[エルサレム/ガザ 7日 ロイター] – パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスが7日、イスラエルに対する大規模攻撃を行い、ガザから発射されたロケット弾のほか、イスラエル領内に侵入した武装集団の襲撃で20人以上が死亡した。
イスラエル軍はガザに近いイスラエルの町や軍基地で武装勢力との戦闘が行われていることを確認。ネタニヤフ首相は「われわれは戦争状態にあり、必ず勝利する」とし、「敵はこれまでにないような代償を払うことになる」として報復を表明した。
イスラエルの救急当局によると、この攻撃で少なくともイスラエル人22人が死亡、負傷者も250人以上に上ると明かしたが、犠牲者はさらに増える見込みだという。
一方、イスラエル軍はガザへの空爆を開始し、同地区で少なくとも2人が死亡。目撃者によると、激しい爆発音が聞こえたという。
ハマスがイスラエル領内に侵入して攻撃を行うのは異例で、紛争がここ数年で最も深刻な状態にエスカレートしたと言える。
イスラエルのテレビ局は、ハマスの戦闘員がガザ東方の町オファキムでイスラエル人を人質にしていると伝えた。また、スデロットではパレスチナ人武装勢力5人が殺害されたほか、家屋が放火されたという。
ハマスの司令官は自軍のメディアで作戦開始を表明し、ロケット弾5000発を発射したと説明。「地球上における最後の占領を終わらせるための最大の戦いの日だ」と述べ、パレスチナ人に戦闘を呼びかけた。
イスラエルのガラント国防相は「軍部隊はあらゆる場所で敵と戦っている」とし、予備役の招集も認めた。イスラエル軍はガザ内で活動していると明かしたが、詳細は明らかにしなかった。
Nidal al-Mughrabi Maayan Lubell
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