[4日 ロイター] – 金価格に連動する上場投資信託(ETF)のSPDRゴールド・シェアは11月に差し引きで10億ドル超の資金が流入し、昨年3月以降で最大の資金流入となった。米連邦準備理事会(FRB)が来年3月にも利下げを開始するとの期待を背景に、金価格が過去最高を更新したため、同ETFが大きく買い越された。
同ETFの価格は11月に2.5%上昇、年初来では約11%高となった。
CFRAのデータ・分析部門責任者、アニケット・ウラル氏は「大半の人々は金に対してかなり強気だ」と述べた。
米国債利回りは10月に16年ぶりの高水準となったが、インフレ沈静化の兆候によりFRBが金融政策を緩和するとの見方が強まり、米国債利回りはその後、低下に転じた。こうした状況を受けて金価格が大きく上昇した。
ドルが10月上旬の高値から値下がりしたことも、コモディティー価格を下支えした。価格がドル建てのコモディティーは、ドルが下落すれば外国の買い手が買いやすくなるためだ。
ウラル氏は「ドル高基調が緩めば、金価格を下支えすることになる」と話した。
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