中国西部の甘粛省臨夏回族自治州積石山県で18日午後11時59分(日本時間は19日午前0時59分)ごろ、マグニチュード(M)6.2級の地震が発生した。震源の深さは10キロ。
多くの家屋が倒壊するなどの被害が出ており、同省に隣接する青海省と合わせて、少なくとも111人の死亡を確認した、と中国メディアが伝えている。しかし、今後も死傷者数が増える可能性がある。
地震発生時、現地は深夜であり、零下12度という厳しい寒さのなか、住民は恐怖のあまり逃げ惑った。服を着る暇もなく下着や薄着のまま外へ飛び出したため、露天でぶるぶる震える若者の様子を捉えた現場動画がネットに数多く流れている。こうした映像からは、現場での恐怖や混乱が伺える。
19日午前6時の時点では、計275回の余震が記録されており、このうち、マグニチュード3.0以上の余震は9回。
地震発生から2時間過ぎた19日午前2時ごろ、積石山県の市街地に住む秦さんは中国メディアに対し、「2時間が経過したが、私も家族も、まだ気持ちが平静を取り戻していない」と語った。
「地震の揺れは非常に強かった。すぐに家族を起こして、16階から一気に地上へ駆け下りた。当時、屋外の気温は零下12度だった。家族と車に乗って開けた空き地を探し回った。避難する市民のなかには、ふとんを被った人や上半身裸の人もいた」。秦さんは、当時の緊迫した様子をそう振り返った。
中国メディアによると、地震当時、揺れは20秒近く続いたという。震源地である積石山県では一部の家屋が倒壊し、人が閉じ込められている。また一部の地域では、地震の影響で火災も発生しているという。
(2023年12月18日深夜、中国甘粛省臨夏回族自治州で発生したマグニチュード(M)6.2級の地震の現場とみられる映像。)
(2023年12月18日深夜、中国甘粛省臨夏回族自治州で発生したマグニチュード(M)6.2級の地震の現場とみられる映像。)
(2023年12月18日深夜、中国甘粛省臨夏回族自治州で発生したマグニチュード(M)6.2級の地震の現場とみられる映像。)
(2023年12月18日深夜、中国甘粛省臨夏回族自治州で発生したマグニチュード(M)6.2級の地震の現場とみられる映像。)
(2023年12月18日深夜、中国甘粛省臨夏回族自治州で発生したマグニチュード(M)6.2級の地震の現場とみられる映像。)
(2023年12月18日深夜、中国甘粛省臨夏回族自治州で発生したマグニチュード(M)6.2級の地震で、揺れを感じて外へ避難する四川省成都の大学生たち。)
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