1日午後に発生した能登半島地震で、石川県は2日午後1時時点で県内では30人の死亡が確認されたと発表した。陸海空自衛隊は救助活動や物資の輸送などを行っている。木原稔防衛相は、最大1万人規模の統合任務部隊を編成するとした。
石川県によると、犠牲者の内訳は輪島市が15人、珠洲市が6人、七尾市が5人、穴水町が2人、羽咋市、志賀町が各1人と報じられている。
石川県の馳浩知事は1日午後、陸上自衛隊第10師団に災害派遣を要請し、直ちに受理された。自衛隊は同日夜から救助活動を開始し、NHKなどによると、2日午前3時までに3人を救助したという。
航空自衛隊輪島分屯基地では、避難を要する住民を最大約1000人を受け入れ、水や食料、毛布などを配布した。
さらに、ヘリコプターを使い、輪島市内の病院から人工透析を必要とする患者の輸送を実施した。
海上自衛隊の舞鶴在籍部隊は、護衛艦等3隻やSH-60Kヘリコプターを派遣し、被害状況の確認を行なっている。
木原稔防衛相は2日、石川県発生した地震に対する災害派遣について、陸海空の自衛隊員1万人ほどを追加投入する準備を始めたと記者団に表明した。トップには陸上自衛隊の中部方面総監を任命した。
救助活動の様子が防衛省・自衛隊の公式アカウントで公開されると、コメント欄には「自衛隊ありがとう」「心強いです」「尊敬しています」などの応援のメッセージが寄せられた。また、被災地で活動する隊員の健康と安全を気遣うコメントも見られた。
国土交通省は、輪島市にある能登空港は、利用客や付近の住民などおよそ500人が空港内の駐車場に避難しているが、道路寸断のため孤立状態にある。
北陸電力によれば、志賀原子力発電所では、外部から電気を受ける系統が一部使えない状況が続いているが、安全上重要な機器の電源は確保され、復旧が進められている。
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