[アテネ 8日 ロイター] – 欧州連合(EU)欧州委員会のヨハンソン欧州委員(内務担当)は8日、高齢化で減少する域内の労働力を補うには合法的な移民を年間100万人増やす必要があるとの見解を示した。
EUの統計によると、昨年の域内への移民は約350万人で、このうち30万人超が不法移民だった。
ヨハンソン氏は講演で「合法移民は極めてよく働いているが、数が足りない」と指摘。EUの労働者は年間100万人減少しており、「これは年間100万人以上の移民増が必要なことを意味している」と述べた。
ただ、それは「秩序を持って」実現すべきとし、不法移民の規制を各国に要請した。
欧州への不法移民は100万人を超えた2015年のピークから大きく減少しているが、20年に底を打ち、昨年は26万人超に増加。半分以上がアフリカから地中海を渡り、イタリア、ギリシャ、スペイン、キプロス、マルタを経て到着している。
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