13日、日本を巡回公演中の神韻芸術団が、大阪府のフェニーチェ堺での公演初日を迎えた。ニューヨーク発、中国古典舞踊と音楽の舞台公演を通して、失われた中国伝統文化の復興を目指している神韻。この日も、満場の劇場に集った各界の観客から賞賛の声が届いた。
受賞歴あるイラストレーター「エネルギーがすごかった」
この日、受賞歴のあるイラストレーターの小宮さえこさんが公演を鑑賞した。「とても楽しくて素敵な時間でした。音楽も、舞台も、MCの方も非常に素晴らしかったです」と語った。
2020年、小宮さんは門真国際映画祭のポスタービジュアルをデザインし、世界中の約1万の映画祭の中で最も優れたポスターに選ばれ、「Best Film Festival Poster of 2020」の最優秀作品賞を受賞した。
「幕が上がる瞬間はとてもワクワクしました。舞台が始まってからはエネルギーがすごかったです」と神韻の世界観に圧倒されていた。
神韻公演は、古典舞踊や舞踊劇、オリジナル歌曲の独唱、中国楽器の独奏など、約20の演目からなり、壮大な絵巻物のような世界に観客を誘う。小宮さんは特に、西遊記の演目が印象に残ったそうだ。「孫悟空は日本にも慣れ親しんでいますが、日本では知られていない部分もあって、とても注目して見ました」
「緑にピンクだったり、オレンジに青だったり、日本にはない色の組み合わせに感じて、衣裳に注目していました」と小宮さん。「色彩感覚だったり、躍動感のようなものは、自分の作品のかけらになるんじゃないかなと思いました」と、公演から創作のインスピレーションを得ていた。
「伝統文化だと思いながら見てたんですけど、とても新鮮な感覚でした。舞踊の伝統という芯がしっかりしていながら、今の新しい感覚も入っていて、感心して見ていました」
公演からポジティブなものを受け取っていた。「とても楽しくて素敵な時間でした。日本では地震もありましたが、たくさんエネルギーをいただきました」
老舗醤油メーカー社長「本当に綺麗、強烈に印象に残った」
この日、堺市で200年以上続く老舗醤油メーカーの社長で農学博士の河盛幹雄さんが公演を鑑賞した。「想像以上に素晴らしかったです。純粋な舞踊や孫悟空の演目、歴史的なものから現代劇まで、 バリエーション豊富ですごいと思いました」と称賛した。「中国的なダンス」というイメージを超える新しさを感じたという。
神韻公演では、舞台後方に広がるデジタル背景幕が鮮やかな光景を映し出し、舞踊を引き立てる。「後ろのCGとの組み合わせには、正直びっくりしました。画期的な組み合わせですね。セリフがなくても物語の奥行きが出ている」と驚きを語った。
特に、黄色い花が咲き満ちる女性の民間舞踊が特に気に入ったという。「あの舞踊は色彩も本当に綺麗で、ものすごく強烈に印象に残りました。まだまぶたに残っています」
「中国楽器の音色が好きです。(西洋楽器との)組み合わせは絶妙ですね」と、東西の楽器を融合した神韻のオーケストラに聞き入っていた。「題材を見ても幅広いし、 音楽を聴いても幅広い」と称賛した。
神が伝えたとされる中国の伝統文化の復興を目指す神韻。演目には、善の報いや神仏を敬う心といった、古来の美徳が色濃く反映されている。河盛さんは、「中国の伝統というだけでなく、普遍的な道徳観として捉えました」と、スケールの大きさを讃えた。
神韻2024日本公演は、2023年12月22日から2024年2月16日にかけて、全国12会場で42公演を挙行する。公演のチケットはチケットセンター(0120-91-8487、午前10時〜午後6時)のほか、公式ホームページから購入することができる。チケットぴあや楽天チケット等、大手チケット予約サービスでも取り扱いがある。
大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。