6日、米NY発の世界最高峰の中国古典舞踊・神韻芸術団が、大阪府にある劇場「SkyシアターMBS」で公演を行った。この日の公演も完売し、世界最高峰の中国古典舞踊を届ける夢の舞台に、満員の劇場に集った観客らが感動を語った。
現在8つの同規模の芸術団を擁し、アメリカや欧州、アジアなど、世界各国で同に巡回公演を行ない、一大センセーションを起こしている。
中学高校教員と生徒百名以上で観賞 「もう圧巻!」

中学高校大学の一貫校で、大阪府私立樟蔭中学校高等学校(大阪府東大阪市)教員5名と生徒134名が神韻の公演を観賞した。同校はダンス部・新体操部・バトントワーリング部・ポンポンチア部が有名だ。
身体表現コースの指導主任である杉山秀子教諭は、神韻の公演について「もう圧巻でした。youtubeで視聴しましたが、実際に観た迫力が全然違いました」「色も鮮やかで目の裏に焼きついて離れません」と絶賛した。
男女それぞれの古典舞踊については、「特に床を蹴ってキックしてターンする場面では、男性の力強さを感じました」「手の形まで指先までしなやかな女性の姿、素晴らしかったです」と称賛した。
「芸術は国境を超える。国を超えて感動するものは同じ。この芸術団がどこの国で演技を披露しても、いいものはいいと感じる心は万国共通だということを生徒たちに伝えてきたので、今日生徒が改めて感じてくれたら、世界に広がる表現を求めて勉強してくれると思います」
最後に、「もう、来日がとても楽しみです」と語り、来年の公演に期待に寄せた。

身体表現コース担当の小林真澄教諭も、卓越した舞踊と麗しい光景を映し出すデジタル背景幕のシンクロについて、「ダンスの演目の中でスクリーンを使うのは、なかなか見ることがないので、生徒たちも驚いていました。最初のところなんか歓声が上がっていたので、すごく楽しめていたと思います」と語った。
神韻の公演を観賞して、今後に生かせるかどうかと聞かれると、小林教諭は「今日見ていた中で、いろいろとお手本になるところもたくさんあったと思います。また、生徒たちの表現活動に何かプラスになればいい」と述べた。


記者が生徒に感想を尋ねると、「アクロバットの技は高度な技で、高さもあって、綺麗でした」「跳ねない床なのに、めちゃめちゃ飛んでいて、すごかったです」と、舞踊レベルについて讃えた。また、「鮮やかで、はっきりした色で見やすかった」と絶賛。
神韻の色鮮やかな衣裳は、天上の装いや中国歴代王朝の様式から着想を得てデザインされている。
「統一された美」「夢の世界みたい」…劇場から相次ぐ絶賛の声

センサー開発会社で管理職を務める若月桂樹さんは、「すごく綺麗でした」と絶賛し、「それぞれ個人の持っている人の能力がすごい」と語った。
卓越した舞踊について「手の動きとか足の動きもとてもきれいですね」と讃えた。
また中国古典舞踊と他の舞踊を比較し、「上海で雑技団も見ましたけど、全く違うもの」「クラシックバレエとも違った」と述べた。


中国楽器・二胡の独奏も心に響いたという。「素晴らしいですね。(二胡が)あんなに音がいろいろと出るのがわからなかった。初めて聞きました」と語った。
若月さんの奥さんは、デジタル背景幕について「面白かったです」と語り、「ウィットに富んだ感じですね」と演出の妙を称賛していた。
デジタル背景幕がステージ後方に映し出す鮮やかな光景と舞台を神韻のダンサーが行き来するかのような演出は、大きな見所の1つだ。この技術は、神韻芸術団が特許を取っている。
神韻の公演が世界中で感動の嵐を呼んでいる理由について、若月さんは「やっぱり個々のパフォーマンスが優れているからじゃないですか。一人一人がすごいハイパフォーマンスなので、圧倒されます」と分析。続けて、若月さんの奥さんは「その中でまた統一された美、すごい好きですね」と語った。

日本大手の鉄鋼メーカーの元研究員である岡田勉さんは、記者から印象に残った演目を聞かれると「牛飼いと天女が会う物語」と述べ、「夢の世界みたいな感じ」と称賛。岡田さんの奥さんは「西遊記」と答え、「すごかった」と称賛した。
神韻の演目は、古典舞踊、舞踊劇、中国楽器の独奏、神韻オリジナル楽曲の歌唱など約20の演目からなる。題材となっているのは、各王朝の宮廷淑女や天女の舞、『西遊記』や『三国志演義』などの広く知られた古典に登場する人物や歴史上の偉人の故事、「道」を探求する詩人や修行に励む和尚の物語などだ。
また岡田さんの奥さんは、神韻ダンサーの身体能力について「こんなに飛べるんですね」と驚きの声を上げていた。

さらに、舞踊と音楽とデジタル背景幕の調和に夫婦ともに口を揃えて称賛していた。岡田さんは、「マッチしてましたね」と語り、奥さんは「素晴らしかった」「後ろの画面との一体感がすごいと思った。あのようなものを見たのは初めてです」と驚きを語った。
共産主義以前の中国の伝統文化の復興を使命とする神韻の公演は、現在中国共産党政権により禁止されており、中国本土で観賞することはできない。
そのことについて、岡田さんは「中国できないというのは、残念です」と懸念を示していた。
大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
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