トランプ前大統領は現地時間の15日夜、2024年最初の共和党予備選で51%の得票率で圧勝した。
アイオワ州の共和党有権者は極寒の中、午後7時に始まった指名争いに投票した。午後7時にアイオワ州党員集会が始まってから30分以上が経過した時点で、複数のメディアがトランプ勝利確実と報じた。
党員集会では11万人以上のアイオワ州民が投票したが、2016年の前回の党員集会で記録された約18万7千人には遠く及ばなかった。それでも、投票日の極寒を考慮すると、今年の投票率はかなり高いと考えられる。
党員集会の2日前に、デモイン・レジスター紙、NBCニュース、メディア・コミュニケーションズ社が発表した世論調査では、共和党支持者の48%がトランプ氏を大統領候補の第一候補に選んでいる。
アイオワ州での勝利は、2021年1月6日のいわゆる「議事堂襲撃事件」への疑惑や、ポルノ女優へ支払った口止め料の記録の改ざん疑惑など、トランプ氏には様々な疑惑が浮上していたが、91件の刑事告発を受けても、共和党内での彼の人気は続いていることを示している。むしろ、起訴されるほど、トランプ氏の支持率が上がっていると言える。
開票率99%の集計では、トランプ前大統領が51.0%の得票率で独走した。ほぼ世論調査通りだった。
デサンティス氏が21.2%、ヘイリー氏が19.1%、ヴィベク・ラマスワミ氏が7.7%となった。
トランプ氏が勝利演説
勝利の後、トランプ氏はライバルたちを褒め称えた。デサンティス氏とヘイリー氏について、「2人とも本当によくやったと思う。本当にそう思う」と語った。
「今こそ、この国のすべての人がひとつになる時だと思う。共和党であろうと民主党であろうと、リベラル派であろうと保守派であろうと、我々が団結して世界を正すことができれば、それはとても素晴らしいことだ」と付け加えた。
また、起業家のラマスワミ氏が8%という立派な支持を得たことに祝辞を述べた。
The Hillによると、トランプ氏が再選を果たした場合には、トランプ氏はノースダコタ州知事ダグ・バーガム氏を「政権の非常に重要な一員」にするつもりだ。
ラマスワミ氏 候補指名争い撤退 トランプ支持へ
ラマスワミ氏は、「この国で起こってほしくないことが起こらない限り、私が次の大統領になる道はない」と、支持者の群衆に語った。
支持者に感謝の意を表明した一方、トランプ前大統領を 全面的に支持すると明かした。
ニューハンプシャー州予備選
次の共和党予備選は1月23日にニューハンプシャー州で行われる。
リアルクリアポリティクス(Real Clear Politics) の世論調査によると、ヘイリー氏の平均支持率は29.3%で、トランプ前大統領の43.5%を下回っている。 ニューハンプシャー州は公開予備選が行われるため、アイオワの党員集会よりも民主党や無党派層が参加しやすい。
ある面では、今後数回の予備選はヘイリー氏にとって有利に見えるかもしれない。サウスカロライナ州では、過去に知事を務めた経験が有利に働くかもしれないが、トランプ前大統領に勝つには十分ではないだろう。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。