韓国現代自動車が重慶工場を半値で叩き売り 生産をインドとインドネシアにシフト

2024/01/17 更新: 2024/01/17

韓国の現代自動車グループは1月17日、重慶工場を約16億2千万元(約333億8千万円)で売却したと発表した。同社は、これは不安定な中国市場からインドやインドネシアなど他のアジア諸国に重点を移すことを目的とした、グローバル事業再編の一環であると述べた。

この工場売却は8月には、36億8千人民元(約746億4300万円)で募集されていたが、その2か月後には大幅に値下げされ25億8千人民元(約518億2700万円)になり、最終的に約16億2千万元で売却された。売却は昨年末に完了したという。

この売却は、中国における現代自動車の市場シェアが低下し、2023年には1.4%まで低下した可能性があることを背景にしている。

2021年に、同社は北京第1工場を売却し、中国での生産拠点を5工場から3工場に減らした。

シェアの低下は、中国ブランドとの競争、中共(中国共産党)政府による国内メーカーへの政策支援、地政学的圧力など、多くの要因によるものだ。

一方、現代自動車グループは、インドとASEAN地域での事業拡大を強化している。

1996年以来、インド市場で自動車900万台以上を販売した。 昨年8月、現代自動車はインドのマハラシュトラ州にある米ゼネラルモーターズのタレガオン工場を買収し、約700億ルピー(約1240億円)を投資してEV生産を強化し、インドのEV開発政策に合わせる予定だ。

ASEAN地域では、現代自動車が昨年からインドネシア工場のEV生産設備と車種を拡大している。

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