トルコ当局は、中国共産党の情報機関のためにトルコのウイグル人の情報を集めていた疑いのある6人を拘束し、警察はもう1人の容疑者を指名手配している。トルコ国営のアナドル通信が20日に報じた。
アナドル通信によると、イスタンブールの検察官らは7人の身元を確認したという。7人はトルコ・ウイグル協会から情報を収集し、ウイグル・コミュニティの著名人を尾行し、北京に通報した罪に問われている。逃走中の7人目は指名手配中。
トルコ当局は容疑者らの国籍を明らかにしていない。
推定では、トルコには5万人のウイグル人が住んでおり、中国以外で最大のウイグル人コミュニティとなっている。
約1200万人と推定される新疆ウイグル自治区のウイグル人に対する中共の扱いは、トルコと中共政権の関係において長い間争点となってきた。 トルコのエルドアン大統領は、中共がウイグル人に対して「ジェノサイド(大量虐殺)」を行ったと非難した。
2019年、トルコは国連人権理事会でウイグル人の窮状を問題提起し、中共に信教の自由を含むウイグル人の権利を尊重するよう求めた。中共はその後、在イズミル県総領事館の一時閉鎖を発表した。この動きは、国連安全保障理事会でのトルコの行動に対する反応と見られた。
米国と欧州連合(EU)は、中共が新疆ウイグル自治区のウイグル族を弾圧し、ウイグル族などイスラム系少数民族に対し、組織的な文化抹殺と大規模な監禁を行っていると非難している。2021年、米国政府は新疆ウイグル自治区での人権弾圧を「ジェノサイド」と認定した。
2022年国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が新疆の人権問題を批判的に論じた報告書を公開した。報告書には、新疆の強制収容所におけるウイグル族ムスリムに対する拷問、性的暴力、強制労働の信頼できる証拠が詳細に記されている。中共はこれらの疑惑を否定している。
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