技術窃盗に利用される海外中国人たち 中国共産党は悪夢に他ならない 

2024/03/19 更新: 2024/03/19

中国共産党(中共)政権は西側に組織的な技術窃盗を仕掛けており、海外の中国人に影響を及ぼしている。

一部の中国人は、中共の代理人、工作員ではないかと疑がわれ、西側諸国が中共の海外における影響力にますます警戒する中、華人コミュニティは孤立化している。また西側機関の中国人や華人に対する不信感は高まっている。

2018年から2022年の間に、150人以上の学者が司法省によって起訴された。その約90%は中国出身または中国系の血筋だった。

2018年以降、中国人留学生が米国ビザを却下されるケースが増え、特に敏感なハイテク分野のビザ取得が以前に比べて難しくなっている。中国人学生や教員が、ますます中共政府のために活動し、米国の利益を害していると疑われるようになった。

カナダのヨーク大学の沈栄欽教授によると、10数年前には多くの台湾の学生が中国大陸での留学を選んでいた。その理由は、中国本土では、米国の優れた大学が申請しやすかったからだ。当時は、米国が中国の留学生に多くの枠を設けていたが、今ではその状況は逆転している。

多くの中国系学者も、米国で歓迎されないことを感じ、学術研究が安全ではなくなり、中共との関係に不安を覚えている。そのため、米国を去ることを検討している人も少なくない。

メディアによると、米シンクタンクで長年研究してきたある中国系学者が、長年務めた職を辞める決断をした。同氏は公の場での講演で、自分がどの立場を代表しているのかをしばしば問われるようになったと述べ、「『私たち』と言うと、『その私たち』は何を指すのか」と質問されることが増えたと話した。

シリコンバレーのエンジニアの鍾山氏によれば、「西洋の人々は、どの中国人が良くてどの中国人が悪いかを証明する余裕はない。彼らはあなた(中国人)を完全に信用するか、まったく信用しないかのどちらかだ。このようなことはこれからも増えていくだろう」と述べている。

米国では国家安全保障上の背景調査が行われており、中国やイラン出身の応募者は特に注意深く見られがちだ。

電子工学専攻を卒業した鍾山氏は、「私自身もそうした経験がある」と話した。

「大手企業が私を採用することになり、面接の初回審査をクリアし、オファーも受け取ったが、入社できなかった。私が中国のバックグラウンドを持っているからだ」

「これは明らかに中国人にとって不利な状況だ。中共が政権を握っており、悪貨は良貨を駆逐するという事態が生じている。その結果、西洋世界は悪貨(中国人)を完全に受け入れない姿勢を取らざるを得ない。中共がなくなれば、この問題は間違いなく大きく改善するだろう」

鍾山氏は、見えない差別が存在すると指摘している。中国人は入社でき、働くことに問題はないが、核心的な職務に就くことはできないと述べた。その理由は、彼らの忠誠心が懸念されているからだ。

中共が海外の中国人に及ぼす影響を、彼らが住む国が疑念を深めている。特に、インド系の人々と比較すると、海外の中国人は西洋諸国におけるビジネスや政治の分野で、成功がはるかに低いとされている。

華僑はどう対応する?

欧米政府は長い間、華僑が中国を変える力になることを期待してきたが、中共の海外中国人に対する全面的な統制は、かえって中国人が欧米で出世するチャンスを妨げてきた。

この現象に対し、ネットユーザーからは、中国に親族を持つ中国人はほとんどスパイ予備軍であり、いつか秘密を漏らすだろうとコメントした。ひとたび弱点を細かく明らかにされ、民族主義を教え込まれ、金銭に誘惑されれば、それに耐えられる者はほとんどいない。

沈栄欽氏は、中共が一歩一歩中国人を引き込んでいくと述べた。「一部の留学生は最初、中国大使館の政治活動に参加したくなかったが、友人に連れられ、リストに載っているすべての活動に参加させられた」

「また、ある学生は私に、自分は参加せざるを得ないと話した。その学生の両親はある省で自動車部品のビジネスをしている。大使館の活動に参加しないと、中共は両親に、彼に電話をかけるよう命じる。両親の会社は調査される可能性がある」

沈栄欽氏は、中共との関係を断ち切る最も確実な方法は、初めから線を引き、初めからその勢力圏に引き込まれないことだと指摘した。

一度関わりを持つと、中共大使館にはあなたの名前と記録が残される。何か問題が生じた際に、彼らが絶えずあなたを探し出し、次第にあなたを自分たちの一員にする。そして、徐々に中共との関係が深まり、西洋とのつながりが弱まっていくことになる。

沈栄欽氏はまた「中国人は、自分たちの小さなコミュニティで活動するのではなく、もっと主流社会に溶け込むべきだ。そうしないと、自分の成長に制限がかかり、他人から疑われる原因にもなる」と述べた。

2020年12月8日、米メディアAxiosは、カリフォルニア州在住の中国人女スパイが2011年から15年まで、政治家に大物献金者を紹介したり男女関係を結んだりなどして、政界で情報収集を行ったと報道した。米情報機関が捜査を進めていると知った女スパイはその後、中国国内に逃亡した。

スパイとされる中国人女性、方芳(ファン・ファン、別名クリスティーン・ファン)について、米防諜機関は中国国家安全部(省)の情報部員だと認識している。

最近、方芳は中国で姿を現し、北京で中共機関紙「環球時報」の元編集長、胡錫進氏と食事を共にした。 中国問題専門家である章天亮氏は自身のチャンネル番組で、方芳は中共に見捨てられた可能性があると分析した。

中共はスパイを同じように扱う。役に立たなくなったらすぐに捨てられる。 米国の高位スパイであった金無怠は、逮捕された後、中共に見捨てられて自殺した。

宋唐
易如
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