『ブルース・リー』の伝記映画は、世界的に著名な台湾の映画監督であるアン・リー(李安)氏の手によって近く撮影が開始される。息子のメイソン・リー氏が主役を務めるこの作品は、武術とアクション映画の革新者であるブルース・リーの生涯を描き出す。
アン・リー監督は、ブルース・リーの人生と彼が遺した遺産の重要性について語り、映画制作に対する情熱を明かした。
アン・リー監督、待望の『ブルース・リー』伝記映画に着手
アン・リー監督は、2019年以降新しい作品を発表していないが、業界では彼が長い間準備を進めてきた伝記映画『ブルース・リー』の撮影を計画しているとの噂があった。しかし、撮影開始は遅れていた。最近、李安はインタビューで、この映画に取り組む方法を見つけるのに数年を費やしたと明かした。
リー監督は、自分とブルース・リーは性格が大きく異なるものの、共感できる点があると述べている。「彼はアイデンティティに悩み、常に居場所を求めていた。私もその気持ちに深く共感する」
リー監督は自分の息子、メイソン・リー(李淳)をブルース・リー役に抜擢した。2人はともにニューヨーク大学の出身である。アン・リー氏は「時間は待ってくれない」と語り、「私たちの時間は戻せないので、この映画を早く作りたい」と意欲を示している。
33歳のメイソン・リーは、2歳の時に父親が監督した映画『ウェディング・バンケット』に出演している。ニューヨーク大学で演劇を学んだ後、2011年にハリウッド映画『ハングオーバー2』に出演し、その後台湾で複数の映画に出演、また父親が監督した『ビリー・リンの永遠の一日』にも出演している。
近年、彼が出演した台湾と香港の映画は、金馬賞の最優秀助演男優賞にノミネートされている。
報道によれば、メイソン・リーは伝説の人物、ブルース・リーを演じるために3年間の秘密特訓を積んでおり、その期間は完全に世間から遠ざかっていたそうだ。
アン・リー監督は、この映画を撮る理由について「ブルース・リーは純粋なアメリカ人でも中国人でもないが、世界中から愛されている。彼は東洋と西洋の架け橋となり、中国武術を世界に広めた。格闘技のエキスパートであり、象徴的なパフォーマーとして、武術とアクション映画の世界を革新した」と語っている。
リー監督は、ブルース・リーの賢くてユニークな物語を映画化することの重要性を強調し、「彼の61kgの体には想像を超える力があり、絶えず努力を重ね、不可能を可能に変えた」と述べている。
さらにリー監督は、3D映画の効果に満足していないため、「ブルース・リー」を3Dで撮影する予定はなく、近い将来、高フレームレートの映画制作にも取り組まないと明言している。
台湾の映画監督、リー監督は、アカデミー監督賞とヴェネツィア国際映画祭金獅子賞を二回受賞しており、現在、世界で唯一ベルリン国際映画祭金熊賞を2回受賞している監督だ。
ブルース・リーは、日本でもよく知られる有名な武術家、武道家、俳優、哲学者である。
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